不動産実務検定ブログ

2021/08/03

『防犯知識とその活用(空き巣編その1)』

こんにちは。
JREC相模原SGの西 富士男です。


ご無沙汰の方も多いと思いますが、
まさかブログを通してご挨拶する事になろうとは
思ってもみませんでした(笑)


長引くコロナ禍の影響で経済が厳しくなっているのは
誰もが実感しているところですよね。


経済が厳しくなると、比例して増えるのが
留守を狙った盗難・窃盗・空き巣等の犯罪です。



今の状況は残念ながら犯罪は増加の一途を辿っています。


今回は『防犯知識とその活用(空き巣編その1)』と題し、
全3回に分けてお伝えします。


勝手に全3回と書いてますので、
J-REC本部の審査によっては
1回で打ち切りになる可能性もあるのでその時は悪しからず(笑)


本題ですが、皆さんも心のどこかで


『物騒な世の中になって心配だな~』


と思いながらも、


『具体的な対策を何もしていない』


なんて事はないですか?


そして被害に遭遇された方が必ず言う事があります。


『まさか私が被害に遭うなんて・・・』


遭遇してからでは遅いのです。


犯罪はいつも相手から来るものです。


いつも身近にあり、
いつ我が身に襲いかかってきてもおかしくないと
認識しておくべきなのです。


自宅を犯罪から遠ざける為の対策を行う事は勿論ですが、


不動産賃貸の大家さんの場合は、
その賃貸住宅(共同)についても、
自分が住まないから良いというのではなく、


借主様の生命を預かっているという観点から
防犯については考慮する必要があります。



ここ数年、犯罪の量と質に変化が見られます。


その手口は多様化・異質化しているのです。


共同住宅に住んでいても
隣の住人の顔も知らないという個人主義的な状況が増えており、
その結果、共同住宅外の見知らぬ人が敷地内にいても
不思議に思わない等、


空き巣行為が起きやすい環境が出来ているのです。


と言っても指をくわえて見ているわけにはいきません。


こういった脅威から回避する為には
どうすれば良いのでしょうか?


まず、相手を知る必要があります。


『空き巣』の生態を知らないと何も対策は出来ません。


空き巣は侵入する前に、
約7割が下見をしています。


侵入口(死角)を探したり、
留守かどうかの確認、
もしもの時の逃げ道の把握の為です。


その確認の為に宗教勧誘や新聞配達員を装い
インターホンを押してみたり、
無言電話や各種メーターの確認等、
事前確認しているのです。


下見は1度ではないという事です。


短時間で電話やインターホンが鳴ったら、居留守はしない方が良いでしょう。


空き巣に入られる家は、また狙われる傾向があります。


空き巣から見て侵入しやすい家は大通りから一本奥に入った閑静な住宅街なのです。


死角が多く、うす暗い所で人目につかない窓がある家や、
二階にすぐ上がれる環境(電信柱や置物等)の家等、


狙われやすい家は条件が共通しているのです。


侵入時間で圧倒的に多いのが朝の午前8時~10時なのです。


意外ですよね。朝方は夫・子供を送り出した後の
ゴミ出しの時が危険なのです。


ゴミ出しの時に奥様の7割位が鍵をかけてないという事を
空き巣犯は知っているのです。


よくあるのが、家族内で隠し鍵。


隠し鍵を見つける手口はベスト5に入っています。



隠し鍵の禁止とゴミ出しの時の鍵かけは注意しましょう。



侵入階で一番多いのは1階部分。


その次がなんと最上階なのです。


一番上の階だから安心なんて開放的になって
ベランダ側の鍵を開けていようなら、
空き巣犯の思うがままです。


最近では、留守宅だけに空き巣が入るのではなく、
なんと在宅中の所にも入っているのです。


居住者と対面してしまうのを認識した上で入ってくる(居直り強盗)ので
基本的には危険です。


家内にいても無用に窓を開けすぎるのも
危ない事があるという一例です。


そこで、空き巣を侵入させない為には次の3点がポイントです。

 

1.侵入するのに時間がかかりそうと思わせる


空き巣は時間との勝負ですから、
時間がかかる所には入ろうとは思わないでしょう。
侵入に10分以上かかると思ったらほとんどの犯罪者が諦めます。
防犯複層ガラスや玄関ドアの二重ロック・各窓の補助錠設置も重要です。

 

2.侵入時に音が出る様にする


音については家周辺を砂利にすると歩く時に音が出るので効果があります。
センサー感知で警報ブザーを鳴らすのも良いかもしれません。

 

3.侵入する所が明るい


侵入口が明るければ影が動くので発見される可能性が高いのです。
センサー感知して点灯をする防犯灯は威嚇となり効果を上げます。


皆さん、いかがですか?


空き巣犯の生態は知れば知るほど恐ろしいですが、
全く知らないで日々を過ごしていたらもっと恐ろしいですよね。


私も所有アパートで空き巣被害が過去に数回ありましたが、
防犯カメラ等は当然として
その前の避けるための仕掛けが必要な時代になったのかもしれません。



次回は『防犯知識とその活用(空き巣編 その2)』と題して、
共同住宅の対策・個人の対策・ネットワークでの対策をお伝え致します。



 
▼神奈川支部   西 富士男 講師
https://www.j-rec.or.jp/koushi/show/114


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