不動産実務検定ブログ

2022/07/26

『原状回復工事の裏事情』<前編>

 

こんにちは。
神奈川支部の工藤一善です。

本日は、

内装工事において一番頻度が多いと思われる、
クロス張替えについて、

基本的な材料の選び方と、
多くのメーカーからリリースされている機能性クロス

について2回に分けてお伝えしたいと思います。

材料選びのポイントについて・・・

新築の場合を除き、通常のアパマン経営における
クロス工事は「張替え作業」となります。

新築時は表面がサラサラの石膏ボードに
クロス材を貼るので、

基本的には「下地」を気にすることなく、
好きな材料をセレクトすることが可能です。

みなさんはクロス材をどれも
同じと思われているかも知れませんが、

カタログに載っている何百種類の材料
ひとつひとつが異なります。

「厚手・薄手」
「表面が凸凹・フラット」
「硬い・柔らかい」
「貼りやすい・貼りづらい」

などの違いがあるのです。

張替え工事の際、既存クロスを剥がしますが、
このとき既存クロスの裏面の紙は壁面に残ります。

全面きれいに裏紙が残れば問題はないのですが、
残った裏紙が凹凸を発生させ、

いくらパテ等で下地処理をしても、
新築の状態の壁面と同じにはなりません。


ここが張替えの際のクロス材選びの
重要ポイントです。


建築用語でいえば「下地を拾う」と表現しますが、
下地の微妙な凹凸がクロス材の表面に現れてしまう

ということなのです。

ですから張替えの際の材料選びは
「表面に変化のある厚めの材料」が基本となります。

これはどのメーカーのクロス材のカタログにも
記載されているアナウンス事項です。

表面に変化のある材料とは、
要するにデコボコがあるクロス材です。

このような材料とフラットな感じの材料を
張替えの際に使用した仕上がりを見た場合、
一瞬では何の違和感も感じない場合があります。

自然光で室内を見た場合は特にそうだと思います。

しかしながら、夜になって室内灯で壁面(天井)を見ると、
その光の当たり具合で下地が際立って
見えてしまう場合があるのです。

これはフラットな感じの材料に多く現れる現象です。



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今回はここまです。さあ他にはどんなことを注意すべきでしょうか??

次回もお楽しみに!

🌟J-REC  神奈川支部 工藤一善 講師
https://www.j-rec.or.jp/koushi/show/54

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