不動産実務検定ブログ

2025/09/29

『買っていい新築アパートは、これ一択』<第3回>

みなさん、こんにちは!
J-REC事務局の平野です。


前回のブログはこちら
<第1回><第2回>


今の新築相場は6%、6%代の利回りなら
大丈夫といった声が聞こえてきそうですが、


ではなぜ8%以上の利回りを狙わないと
いけないのか具体的にシミュレーションで
解説していきましょう。


こちらの物件はある投資サイトに
掲載されていた埼玉県防子にある
新築一等アパートの売り情報です。


価格は9,300万円で2回6.5%。
最寄り駅、徒歩12分3階建て
18平米×9個のワンルームアパートです。


満室時の家賃収入は月50万円、
年間で約600万円です。


ですがここには諸経費が入っていません。


この物件は仲介物件なので仲介手数料が3%
登記費用や不動産取得税、司法書士などの


報酬が必要になりますから
ざっと545万円ほどの経費がかかります。


合計の事業費は9,845万円。


8,000万円のローンをMAX35年引けたとすると
自己資金は1,845万円になります。


金利はやや甘めの2.5%、
空室率は5%で設定してみます。


すると家賃収入が約600万円ですので
実質利回りは約6.1%になります。


それでは計算結果を見てみましょう。


初年度こそ処刑費があるので
マイナスになるものの


次の年からは毎年約77万円の
キャッシュフローが出ていますが、


月々に直すと毎月わずか
64,000円程度のプラスです。


そして実質利回りは0.52%です。


空室率5%の設定とは全8戸のうち1部屋が
1年に5ヶ月半ほど空いているという設定ですが、


さらにもう1ヶ月空室になるとキャッシュフローは
ゼロになってしまう計算です。


ちなみにワンルームの平均居住期間は
2年と言われていますので、


全8戸が2年で1回空室になって、
次の入居者が決まるまで2ヶ月かかったとすると、


2ヶ月×8戸で16ヶ月分の空は2年間のうちに
必ず発生すると考えていた方が無難です。


そこに原状回復費用や再募集の
広告費などの負担が出てきますので、


月64,000円のキャッシュフローなど
あっという間にマイナスになってしまいます。


例え35年のローンが引けたとしても
このような結果になるので


利回り6.5%で売られていても
「相場より高い利回りじゃん!」


なんて言って買ってしまうと
後で大変なことになってしまいます。


「いやいや、新築なら転売益が狙えるし」
なんて新築アパート推しの人たちは言いますが、


それは利回り8%前後で仕立てられた
場合であって、最初から企画側の利益が


たっぷり乗った新築アパートを買っても
転売益なんて出るわけがないのです。


おそらくこの物件の販売業者は
2,000~3,000万円の利益を出していると思います。


つまり6%以下の新築アパートは
キャッシュも出ない、転売益もでない。


極めてリスクの高い投資法だと思います。


今後土地代も建築費も
金利も上がっていく傾向ですので


新築投資はさらに難しい領域に
なってきます。


本日はここまでです!
次回もお楽しみに♪


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